事業について
法人は「和」のつながりを大切にしています
福祉・医療の連携で支える
多様な施設を展開する四天王寺福祉事業団では、施設間で連携して地域の福祉・医療のニーズに応えています。事業の枠を超え、職員が顔の見える関係構築を推進するなどコミュニケーションを活性化。例えば、住み慣れた地域で自分らしく生活していただくために、訪問介護をはじめ訪問看護、訪問リハビリの職員が情報を共有し、利用者様にとってのベストを考え、安心と信頼のサービスの提供に努めています。
気づき、改善し、共有する
利用者様の満足度向上を目指して、法人全体で業務改善活動に取り組んでいます。とりわけ若い職員が中心となり、業務課題への気づきから、解決・改善への行動に積極的です。毎年、共に成長を目指して各施設が業務改善の成果を発表し、表彰する場を設けています。そこでの事例を事業団全体で共有し、業務改善への意欲を高めています。
まちと人とつながっていく
近隣の方も利用できる開かれた事業団であり、
地域の方々との和を大切にする「地域共生」の活動に積極的です。施設によって活動内容は異なりますが、地域ニーズをとらえ、事業の特性や施設のある立地を活かした取り組みを行っています。
地域住民の皆様との交流を深める活動や工夫を凝らした行事は、ご好評をいただいています。
高齢福祉施設
笑顔と喜びのある生活を⼤切に
私たちが⽬指すのは、関わるすべての⽅と喜びを分かちあえる温もりのある地域拠点です。ライフステージに合ったその⼈らしい⽣活を継続して送っていただけるよう、利⽤者様ご本⼈とご家族に寄り添い、職員が和をもって多職種で連携してサポートしています。「ここにいたら安⼼、みんなが優しい」そんな利⽤者様の信頼の声に⽀えられ、いつまでも地域において、安心して笑顔と喜びのある生活をおくることができる社会の実現を目指しています。
⼈財教育や新しい技術による満⾜度向上へ
利⽤者様の満⾜度向上を⽬標に、私たちは業務改善活動、デジタル化の推進、そして⼈財育成に⼒を注いでいます。業務改善活動は、四天王寺福祉事業団全体での取り組みはもちろんのこと、各⾼齢福祉施設においても改善活動に取り組んでいます。専門性を高める専門別応用スキル研修の実施や、各サービス分野の分科会の運営等事業部全体が一つのチームとなり、よりよい施設づくりを⽬指しています。
いち早くデジタル化を進めてテレビ会議システムを導⼊し、施設間やご家族とのコミュニケーションを図り、情報共有を進めてきました。ペーパレス化やクラウド管理などで業務効率化を推進するほか、今後も新たな福祉用具や技術、AIやIoTの導⼊など、利用者様が安心でき職員がサービスに集中できる職場環境の向上に⼒を注いでいきます。
職員がやりがいを持ち、⽬標を掲げていきいきと働くことは利⽤者様の満⾜に直結します。新しい技術や知識を習得し、専⾨性や創造性を⾼めながら⾼齢福祉に携わるさまざまな職種がともに成⻑を⽬指し、連携する環境を整えていきます。
障がい福祉施設
一人ひとりに思いをはせ、寄り添う支援を根本に
生きていくうえで、さまざまな事情から生きにくさを感じている人たちやご家族をサポートするために、私たちは専門の施設を運営しています。
利用者様の特性や生活している環境、ニーズ等はそれぞれ異なるため、個別の支援を大切にしています。どんな時も私たちは「一人ひとりに寄り添うこと」を根本としています。その人に思いをはせ、その人の気持ちに寄り添う、日々の積み重ねを大切にしています。そして利用者様とのご縁を大切にしながら、チームでサポートを続けています。
「今をいきること」を大切に
利用者様をはじめ、ご家族や周囲の「過去の経緯」と「予測される未来」
を考えながら「今」を支えることに注力しています。
専門職が連携し、利用者様のライフステージにあった個別支援プログラムを提供するとともに、安全で楽しみのある時間を過ごしていただけるようサービスを提供しています。
また、それぞれの施設において地域共生に向けて取り組み、地域に根ざした施設を目指しています。
想いを支えるために
利用者様は、一人ひとり個性があり、それぞれのライフステージがあります。私たちは利用者様やご家族を支えるために必要な介護、保育、医療、障がい特性、福祉サービスや制度などの知識の習得に力を注ぎ、サービス向上を目指した研修を実施しています。
子ども・母子・女性福祉施設
地域・人・自然とのつながりを大切にしています
「すべては子どもたちのために」を掲げ、幼保連携型認定こども園と保育園を運営しています。「人は関わり合いの中で育つ」という保育理念のもと、地域や人、自然とのつながりを大切にし、子どもの個性を尊重して、自主性・⾃律性・協同性を育む保育を行っています。地域で安心して子育てができる、そのサポートにつながる施設が目標です。また、さまざまな事情で自立が難しい女性と子どもたちを支援する施設も運営しています。
園全体で子どもの成長と保護者の安心を支えます
広々とした園庭のある「悲田院こども園」、街の中心部にあっても園庭を備えた「夕陽丘保育園」では、季節に応じた遊びや運動を通じて、日々のからだづくりを行っています。また、高齢福祉施設をはじめとした法人内の施設で多様な人たちと交流を重ねて、人を信じ、等しく相手を思う心を育んでいます。
これからの時代を生きていく子どもたちに必要な力を育むため、人的・物的な環境をどのようにつくっていくかを職員で意見を出し合い、学び合う活動にも力を注いでいます。
子どもたち第一の保育を実践するには、安心して子育てができるよう保護者への支援が欠かせません。職員が保護者と目線を合わせて日々のコミュニケーションを大切にし、クラス担任だけでなく、多様な世代の保育士が子どもに関わり、成長を支えています。
そうした園全体での丁寧な保育の継続により、卒園児が保護者となって当園を選んでくれたり、卒園児が保育士となり当園を希望してくれるなど、長く地域に根ざした保育園ならではの人のつながりがあります。
さまざまな事情で人生の再出発を目指す女性や、子どもとお母さんが一緒に生活できる施設においても、ハード面だけではなく、ソフト面でも安心・安全を提供できるように専門家が連携しています。職員自身がやりがいを見つけ出し、利用者様に笑顔を届けることができる施設を目指しています。
医療福祉施設
顔の見える医療でチーム一体となりケアします
四天王寺福祉事業団が運営する医療施設として、地域住民の健康保持を掲げて活動しているのが「四天王寺病院」です。「顔の見える病院、顔の見える医療」を理念として、患者様、地域の医院・病院に開かれた医療機関を目指しています。
そして、医療依存度の高い障がいがある利用者様の生命(いのち)と生活を支える医療を提供しているのが「四天王寺和らぎ苑」です。子どもたち、利用者様それぞれが、能力に応じて自立した生活を営むことができるようチームで支えます。
一人ひとりの笑顔のため信頼に応えていきたい
「四天王寺病院」は、地域の方々から「四天王寺さんの病院」と親しみを持っていただいています。看護においては、慈悲のこころを由来とする「和顔愛語」を掲げ、高い倫理観をもった職員の育成を目指しており、教育、行動指針、臨床が一貫しています。医療サービスの提供を事業の主としながら、地域コミュニティづくりへの参画も積極的に取り組んでいます。
「四天王寺和らぎ苑」は、大阪府下で2カ所目の重症心身障がい児施設として開設されました。子どもたちと職員、施設全体が和で結ばれた大きな家族だと考え、子どもたち、利用者様の笑顔のために専門職が連携して支えています。どんなに障がいが重くとも、1人ひとりのニーズを把握し、生命、暮らし、生きがいといった生活の質に貢献できる支援を目指しています。
今後は、障がいの有無に関わらず、地域住民の方々がコミュニケーションを図れる場を創出したいと考えています。