社会福祉研修センター
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令和6年度 新採用職員基礎研修を実施しました
令和6年4月1日付け採用職員のみなさま向けに新採用職員基礎研修を実施しました。
昨年度まではコロナ禍での対応のため各々動画視聴による新採用職員基礎研修が続いていましたが、今年度は実に5年ぶりの集合形式での研修を行いました。研修初日の朝、会場である四天王寺悲田院内の孝養殿に集まられた新採用職員のみなさまは少し緊張されたご様子でしたが、徐々に会話や笑顔も見られて和やかな雰囲気の研修となりました。
1日目の午前中は四天王寺福祉事業団の廣瀬常務理事・塚原常務理事から事業方針、事業計画、福祉と医療の精神など、四天王寺福祉事業団の根底に関わる内容のご講義をしていただきました。少し難しいお話であったかもしれませんが、新採用職員のみなさまは真剣な眼差しで講義を受けておられました。
午後からは法人顧問弁護士の成田先生よりハラスメント防止についてと、株式会社こころ機構の酒井先生よりメンタルヘルスケアについてそれぞれご講義していただきました。講師の先生からお話を伺うだけでなく、先生や受講生同士で意見交換をする場も設けられた研修になっており、積極的な意見交換が行われていました。
日が変わり、2日目の午前中は法人本部の的場部長より就業規則や人事評価制度、公的支援についてご講義いただきました。四天王寺福祉事業団では毎年全職員から「こんな制度があったらいいな」などの提案を募集しており、現場職員の意見から制定された就業規則についてもご説明がありました。また、職員個人のキャリアアップを支援する制度もたくさんありますので、これから積極的に活用していただければと思います。
その後、大阪ライフサポート協会様による救命救急講習会が開催され、救急隊員が到着するまでに目の前で倒れている人にできることを実践形式で教えていただきました。今回教えていただいたことを実践する機会がないことに越したことはないですが、いざとなったとき適切に対応できるように普段から応急処置方法やAEDの場所は把握できているようにしておきたいですね。
午後からは先輩職員から新採用職員のみなさまへのエールということで、現場職員を代表してお二組お越しいただきました。お一組目は講師が四天王寺病院の冨士事務員、インタビュアーが医療福祉事業部の西村部長です。お二人とも勤続40年を超えておられ、入職当時から今に渡って大切にされていることや、若い世代の職員と一緒に働くことの楽しさについて熱く語っていただきました。お二組目は講師が四天王寺和らぎ苑の岡田支援員、インタビュアーが障害福祉事業部の岩井副部長です。福祉現場で大切にしている視点や考え方を実践経験を交えながらお話いただきました。お二組とも現場でのエピソードを多く交えてお話いただいたので、新採用職員のみなさまも今後のご自身の働く姿を少しばかりイメージすることができたのではないでしょうか。
そして最後に、ふくしと教育の実践研究所主宰の新崎先生をお招きし、職業倫理とコミュニケーションスキルについてご講義いただきました。福祉現場での経験が長い新崎先生自身の経験も交えた内容で、福祉職員が持つべき倫理観を分かりやすくご解説いただきました。また、グループワークも行われ、福祉現場で実際に起こりえる事例について意見を出し合い、それぞれの価値観によって見える答えも違い、お互いに認め合うことの大切さを学ぶ機会となりました。
新採用職員のみなさま、2日間に渡る研修おつかれさまでした。これから四天王寺福祉事業団でご活躍いただけることを楽しみにしております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
四天王寺社会福祉研修センター